スーパーカブ110(JA44)で、鳥取市東部と大山北側をツーリングしたので記録を残します。
今回の主な旅の目的は、次の5つです。
- 「道の駅 奥津温泉」でバイキングを食べる
- 倉敷市・岡山市から津山市経由で鳥取市へ抜けるメインルート国道53号線・国道429号線以外のルートを通る
- 鳥取市の東にある海岸や鳥取砂丘を見る
- 大山の北側から東側に抜ける道を通る
- 国鉄倉吉線の廃線跡を見に行く
移動距離は、1日目が170km、2日目が240kmです。
1日目は、旅の目的の2番目のメインでないルートを探しながらワインディングロードを多く通ったので、結構疲れました。
一方、2日目は距離が70kmほど多くなりましたが、以前も通ったことがある快走路が多かったので、あまり疲れませんでした。
1日目 倉敷〜奥津温泉〜鳥取
1日目の経路は、朝8時半ごろに倉敷市を出発、夕方16時半ごろに鳥取市のグリーンホテルモーリスに到着しました。
この写真は出発してから30分ほど経って一服した時のものですが、雲一つない快晴です。
まずは、奥津温泉に向けて津山の方面まで北上します。
倉敷市からは国道429号または国道53号を使うのがメジャーですが、今まで何十回も通ってきて飽きてきたので、今回は途中から違うルートを開発します。
吉備中央町の下加茂まで国道429号を使いますが、そこから国道484号で西に向かい、国道53号にぶつかったら吉井川沿いに県道30号を北上します。
国道429号の岡山市北区足守から北は、交通量が少なく文字通り「快走路」で、土日には多くのライダーが利用しています。
今回は、吉備中央町の下加茂で国道484号に入ります。
国道484号に入ると、道幅の狭い田舎道となっていますが、しばらく進むと走りやすい山道になります。
ところが、しばらく進むといわゆる「酷道」となってきます。
バイクで走ると気持ちいい道ですが、クルマではあまり通りたいとは思わない道です。
とはいえ、けっこう交通量はあるので、地元の人の抜け道なのでしょう。
スマホのナビも、携帯電話の電波が圏外なので、不完全な地図になってしまっています。
田んぼのある人里に降りてきて、やっと携帯の電波が復活しました。
国道484号が旭川にぶつかったら、少し国道53号を通ってから県道30号で旭川沿いに北上します。
しかし、雲一つない空と、山の緑が美しいですね。
県道30号から県道70号に入り、国道179号で「道の駅 奥津温泉」に向かいます。
県道30号から県道70号に入ります。
県道70号は傾斜がきつく、道幅も狭く、トルクの少ないスーパーカブだとちょっとしんどかったです。
美咲町境という集落を越えると、県道70号がいきなり広くて走りやすい快走路になっていました。
県道70号の快走路は、津山市内で国道181号にぶつかるまで続きます。
今回わかったのは、岡山県道70号の久米郡美咲町境から北は使える!、ということです。
国道179号に入ったら、ひたすら北上して「道の駅 奥津温泉」に向かいます。
「奥津-上斎原バイパス」という名前がついていますが、有料バイパスや高速道路並みの走りやすい道です。
「道の駅 奥津温泉」に着いたので、さっそくバイキングを食べます。
バイキングは野菜メイン・和食なので、おじさん・おばさんには嬉しいです。
たくさん食べすぎて身動きが取れなくなりました。
結局、1時間半ほど休んでしまいました。
身動きが取れるようになったら、道の駅に来る手前で看板が出ていて気になっていた「奥津渓」に行ってみました。
奥津渓は、いわゆる渓谷でした。
まだ紅葉の季節には早かったので、土曜日にもかかわらずほとんど人はいませんでした。
以下は、奥津渓の動画です。
奥津渓を見てからは、奥津温泉の温泉街を通って、再び国道179号に戻って北上します。
国道179号から国道482号で東に向かい、国道53号で鳥取市に向かいます。
国道482号に入ると、傾斜がきつい山道となります。
岡山県と鳥取県の県境の「辰巳峠」を超えます。
国道53号にぶつかったら、千代川に沿って北上して鳥取市を目指します。
千代川はゴミもなく、綺麗な川でした。
途中で「道の駅 清流茶屋 かわはら」で一服して、ついでにわらび餅を買いました。
本日の宿、「鳥取グリーンホテルモーリス」に到着しました。
部屋でわらび餅を食べて一服してから、地元のスーパー「TOSCO」に晩御飯の買い出しに行きました。
「TOSCO」は、ザ・昭和のスーパーといった雰囲気でした。
晩御飯には、地元のソウルフード「豆腐ちくわ」と寿司を買いました。
この日は、山道を走り回って疲れたので、ぐっすり眠れました。
2日目 鳥取〜浦富海岸〜鳥取砂丘〜大栄〜大山〜倉吉線廃線跡〜倉敷
2日目の経路は、朝9時半ごろに鳥取市を出発、夕方18時半ごろに倉敷市の自宅に到着しました。
ガソリンがほぼほぼ空になっていたので、この日は最初にエネオスでガソリンを入れました。
この日も、昨日に続き雲ひとつない快晴です!
まず向かったのは、「浦富海岸」という海水浴場や奇岩で有名な海岸です。
割と小さめな砂浜に着いたので、カブを停めて海岸まで歩いて近寄ってみました。
沖縄を彷彿させるような、恐ろしく綺麗な海です!
以下は、波が打ち寄せる様子の動画です。
ここは期待値が低かった分、実際に見て海の綺麗さにとても驚きました。
海岸沿いの港町や断崖絶壁の山道などを何度か抜けて、今度は
断崖絶壁の道路から海岸に降りられる階段があったので、行ってみました。
降りてみて、海岸の美しさにまたしても驚きました。
次に、「鳥取砂丘道路」と呼ばれる鳥取県道319号を西に進みます。
鳥取砂丘には何十年ぶりかに行ったのですが、東西に砂丘が広がっていると思っていましたが、実際は普通の砂浜でした。
鳥取砂丘のメインの場所らしきところに着いたので、「らくだや」という食堂・お土産・休憩所にバイクを停めて、コーヒーブレイクしました。
「砂丘入口」の看板が見えたので、行ってみました。
階段を登ると。。。
「あれ?小さくない?草も生えてるし」っていうのが第一印象です。
今日は気温が30度ほどあって暑いので、砂丘の中に入るのはやめました。
次回寄った時には、砂丘の中に入ってみたいですが、そうすると感想が変わるかもしれません。
鳥取砂丘を後にして、ひたすら国道9号を西に向かって、琴浦町から大山に行きます。
鳥取に来てからずっと気になっていたのですが、バスの待合所がログハウス風なのが多いです。
そこで、バイクを停めてバス停の写真をいくつか撮りました。
バス停に近寄ってみます。
入り口は、こんな感じです。
中はなかなか綺麗に手入れされていて、ドアさえあれば泊まれそうなほどです。
花は造花っぽかったですが、小さなほうきのようなものもあり、バス停の中を掃除している感じです。
きちんと丸太を組み合わせて作られているのがわかります。
どんどん国道9号を西に進みます。
鳥取県内の国道9号は、ほとんどが無料で通れる高速道路の「山陰自動車道」に役割を置き換えられています。
しかし、唯一まだ開通していない区間(大栄東伯IC〜はわいIC)は国道9号を、高速道路並みの100キロぐらいの速度でクルマが爆走しています。
このあたりは、地方自治体の「北栄町」が運営する9機の風力発電のプロペラが海岸沿いに並んでいます。
近くに寄って、動画を撮ってみました。
国道9号を西に進み、鳥取県道44号の標識が見えてきたので、そっちに入って大山に向かいます。
県道44号は、しばらくは田舎道・田園地帯といったのどかな風景が続きます。
大山に近づくと、山岳道路っぽくなりヘアピンカーブや傾斜がキツくなってきます。
鳥取県道45号への標識が見えたら、そっちに入ります。
鳥取県道45号に入ると、ほぼほぼ直線の長いくだりの道となります。
県道45号沿いに、次の目的地の「国鉄倉吉線の廃線跡」の駐車場を探すのですが、なかなか見つかりません。
地図で廃線跡らしきところに看板を見つけたので、その指示に従って進むと、やっと駐車場が見つかりました。
バイクを駐車場に停めて、廃線跡への看板に沿って歩きます。
なお、この日は10月にもかかわらず気温が30度を超え、季節外れの熱中症注意報が出ていたほど暑い日でした。
いきなりボロボロのレールがありました。
すぐにレールがなくなって、空き地になっていました。
それからアスファルトの空き地が続き、さらにレールの上からアスファルトで固めたような道になっていました。
しばらく先を進むと、今度は比較的そのままの状態のレールがありました。
鉄橋の部分は外されていて、レールの端にはガードレールがありました。
鉄橋の部分は、下から見ると設置した日付などのプレートもありました。
鉄橋の先には、「泰久寺駅跡」がありました。
駅舎はありませんが、ホームは当時のままでは?と思われました。
この先、竹林のあるレールの部分まで歩いていきます。
段々と歩きにくい状態になるので、足元に注意しながら進みます。
やっと竹林まで到着しました。
以前は3本の竹が生えていて1本枯れてしまったそうです。
見たところ、もう1本も根本を何箇所かで支えていたので、これもヤバいかもしれません。
竹林の先をどんどん進むと、密封されたトンネルがありました。
トンネルの中は、有料のツアーでしか入れないとのことです。
このあと、バイクを停めてある駐車場まで戻りました。
そこで汗が引くのを待ってから、倉敷の自宅まで120kmほどの距離を、3時間ほどかけて帰りました。
到着は夕方18時半ごろで、ちょうど日没直後で、周りはだいぶ暗くなっていました。
まとめ
今回最も印象に残ったのは、浦富海岸の美しさでした。
よくよく考えてみれば、バイクに乗っていると海岸沿いを走ることはよくありますが、バイクから降りて海岸そばまで行くことはあまりないので、これからはバイクから降りて発見することもやってみたいと思います。
あとは、国鉄倉吉線の廃線跡は、何十年も経ってよく残っているなぁ、という印象でした。
1985年廃線なので、37年も経っていると。
倉吉市は白壁土蔵群という観光地もあるので、昭和レトロつながりで一体化して、うまく観光地化できないでしょうか。
これぐらいは誰でもすぐに思いついていると思いますが、どうも倉吉市は商売が下手なように思えます。
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