スーパーカブ110(JA44)で、島根県東部と鳥取県西部をツーリングしたので記録を残します。
今回の主な旅の目的は、次の3つです。
- 木次線の亀嵩駅の構内にある、奥出雲そばを食べる
- 島根の日本海のにある奇岩、「多古の石柱」を見る
- 中国地方の最高峰の大山の、「大山環状道路」を走る
移動距離は、1日目が260km、2日目が180kmです。
1日目はいわゆる「快走路」が多かったのであまり疲れませんでしたが、2日目は大山環状道路のアップダウンやワインディングロードが多かったので、結構疲れました。
1日目 倉敷〜奥出雲〜日本海〜米子
1日目の経路は、朝6時ごろに倉敷市を出発、夕方16時ごろに米子の東横インに到着しました。
出発時にナビアプリ「ツーリングサポーター」で調べると、12時過ぎに到着予定と出ました。
今までの経験上、35km/hがいいところなので、270km÷35km/h=7.7hで計算すると、6時に出発すると14時ごろに到着予定でしょうか?
出発時に倉敷市の天気は曇っていますが、Apple WatchのWindy.comアプリでは、小雨ぐらいで済みそうです。
高梁川沿いに北上して、真備で国道486号に入り西へ進みます。
矢掛からは岡山県道35号(倉敷成羽線)で北上して、高梁市成羽まで山を越えます。
県道35号は一部狭い箇所もありますが、適度な傾斜・ワインディングで信号がなく交通量が少ない「快走路」なので、オススメの道路です。
成羽からは岡山県道300号(宇治下原線)に入り北上します。
県道300号はバイクでも狭くて曲がりくねってアップダウンも多く路面状態も良くない道ですが、ここには一部で有名な素掘りのトンネルがあるので、それを見に行きます。
この半分トンネルみたいな岩も味があって良いです。
写真でもわかるとおり、路面にコケが生えているので、雨の日や朝露で濡れていそうな時は、バイクはスリップに注意です。
このあと、ベンガル赤の屋根で有名な「吹谷」の近くを通りましたが、今回は通過して次回以降に訪問予定です。
山道ばかり走ってきたので、新見駅で休憩、さらに近くのローソンでコーヒーブレイクです。
セブンイレブンのコーヒーの方が好きなのですが、岡山県北はセブンがあまりなく、ローソンだらけなので妥協しました。
最初、どうやって買えばよいかわからなかったのですが、店員に聞くと紙コップに氷が入ったものを渡され、それから自分でコーヒーメーカーにセットする、と知りました。
新見からは、国道182号を西に進み、JR伯備線に沿う形で走る岡山県道・鳥取県道8号(新見日南線)を北上します。
さらに、国道183号にぶつかったら西に進み、鳥取・島根県道15号(横田多里線)を北上します。
国道314号にぶつかったら東に進むと、目的地の「亀嵩駅」に到着です。
県道8号を走っていると、橋の手前にSLが付いているのを発見したので、止まって観察してみました。
ここ県道8号線は、山間の谷や渓流のそばを走る「特急やくも」の撮影ポイントして有名です。
春から秋の土日には、道路沿いにはクルマが何台も停まって、線路に向かってカメラを構えている鉄道ファンが多いです。
こういった橋の上のオブジェを見ていると、その土地の「思いの丈」が良くわかって面白いです。
今まで見た中では、特産物のメロンやタケノコや和牛、地元ゆかりの宮本武蔵などがすぐに思い出されます。
県道8号の典型的な風景は、写真のような渓流沿いの快走路です。
下道で岡山県から島根東部・鳥取西部に行くには、国道181号や国道180号がメジャーですが、山陰側の県境の峠の傾斜やワインディングがキツいので、スーパーカブのようなパワーのないバイクではしんどいです。
県道8号は県境の谷田峠でも近所の坂道のような傾斜なので、のんびり走るにはとても向いています。
この日は、シニアカーで鳥取側から岡山側に移動中のおじいさんを見かけたので、それほどゆる〜い県境の峠です。
しばらく山道を走ってきたので、道の駅「日野川の郷」で休憩します。
土曜日の朝10時半ですが、バイクは自分だけでした。
クリアファイルが120円ぐらいだったので、1つ買いました。
あと、今日は買いませんでしたが、鳥取・島根の道の駅で売っている地域限定スナックはとても美味しいのでオススメです。
特に、黄色いパッケージの「しじみバター醤油味」がオススメです。
道の駅を出て国道183号をしばらく進むと、県道15号の分岐が出るので、そちらに進みます。
県道15号は、いわゆる「険道」まで行かなくとも、砂利や枝が飛び散った狭いアップダウンが多い道です。
国道314号とぶつかるあたりに、「出雲横田駅」に昔からの町が広がっていて雰囲気が良さそうなので、次回以降に訪問予定です。
国道314から東に進むと、すぐに目的地の木次線の「亀嵩駅」に到着です。
木次線は「きすきせん」と読みます。難読地名ですね。
山間の小さな駅ですが、駅の中に出雲そばの店、「扇屋そば」があります。
以前に、この駅の前を2-3回通って気になっていて次回以降の宿題としていたので、今回宿題を片付けました。
店の中は、4人掛けの座敷席が2つ、4人掛けのテーブル席が3-4つです。
店内に芸能人や地元アナウンサーのサイン色紙がありましたが、バス旅vs鉄道旅でおなじみの鬼軍曹・村井美樹とフルーツポンチ村上しかわかりませんでした。
ここでそばを食べるために朝から何も食べてなかったので、スタンダードな「3段重ね割子そば」から奮発して、「4段重ね割子そば」を注文しました。
割り箸の袋に書かれた「腰がつよくて味も良い」。
全力で同意です。
食後は「そば湯」で一服ついてから、亀駅長のバインダーを持ってPayPayで支払いました。
夕食用におにぎりを持ち帰りしたかったのですが、半日ほどバイクで屋外を走って大丈夫かな?、と思ったので、今回はやめました。
ここからは、日本海に向かって海岸の奇岩を見て、それから宿の米子まで向かいます。
県道25と24は「県道」ですが、主要国道並みに路面が整備されて信号も少なく、とても走りやすかったです。
絶景ポイントがあるわけでないのですが、素早く島根県東部を南北に移動するにはベストでは?
やっとこさ日本海まで到着しましたが、割とじみーな感じでした。
島根町野波という場所です。
ここから海岸線を東に移動して、「多古の石柱」に向かいます。
駐車場が見つかったので、バイクを止めて散策してみます。
駐車場のすぐそばには、「弁慶の潮かき穴」という奇岩がありました。
駐車場の北側の海岸沿いの細い道を進むと、福井の東尋坊のような岩柱が見つかりました。
どうやらこれが、「多古の石柱」のようです。
さらにさらに道の奥を進むと、もう一つの駐車場が見つかり、その近くには「多古の七つ穴」がありました。
崖の上からはよく見えなかったので、これは海上から見ないとよく分からないのでは?、と思いました。
「多古の石柱」だけを目的に訪問するのはちょっとアレですが、他の目的とセットならいいかもしれません。
1日目の目的2つを済ませたので、この後は米子の東横インまで向かいます。
途中で、ベタ踏坂で有名な「江島大橋」を通ります。
「江島大橋」のそばにファミマがあるのでコーヒーブレイクして、ついでにベタ踏坂を見てみます。
ファミマの店内にベタ踏坂のポスターが貼られていましたが、超望遠の一眼レフで拡大するとこう映るかもしれませんが、肉眼やスマホのカメラではあり得ません。
以下の写真は、ファミマの駐車場からベタ踏坂をiPhoneで写したものです、
最初が標準のサイズで、次が思いっきり拡大したものです。
米子市内まで移動して、ガソリンがEmptyに近くなったのでスタンドで入れました。
出発するときに倉敷市内でガソリンを入れた時が163円だったので、10円高いです。
中国地方の道の駅巡りで色々回りましたが、岡山県南部は結構安く、山陰は高い傾向にあります。
中国山地の山間のところは、高速のインター近くを除いて、一番高い気がします。
米子の東横インには、16時過ぎに到着しました。
バイクは玄関脇に停めさせてもらっていますが、事前にバイク駐車可能かどうかを確認済みです。
東横インでバイクはほぼほぼこのパターンで駐車可能ですが、都心部や一部のところではバイク駐車NGがあるみたいなので、事前電話が安心です。
倉敷を出発するときに、14時ごろに到着と予想しましたが、休憩を含めて10時間かかりました。
休憩を含めた速度は、270km÷10h=27km/hでした。
途中休憩を多くしたり、そばを食べたり、海岸の岩を見たりしたので、まぁこんなもんかな、という気はします。
晩御飯は近所の飲食店に行くことも考えたのですが、出雲そばを食べて現地のグルメには満足していたので、駅前のイオンで惣菜を買って食べました。
米子駅前を通ったときに、銀河鉄道999のようなオブジェが目に入りました。
999だとカタパルトの先端の線路が下に曲がっていますが、これは真っ直ぐですね。
宿に戻ったら、晩御飯を食べてゆっくりしてから、翌日のプランを確認して10時には寝ました。
2日目 米子〜大山〜倉敷
1日目の経路は、朝8時ごろに米子市を出発、夕方14時ごろに倉敷市に到着しました。
出発時にナビアプリ「ツーリングサポーター」で調べると、12時ごろに到着予定と出ました。
今までの経験上、35km/hがいいところなので、190km÷35km/h=5.5hで計算すると、8時に出発すると13時半ごろに到着予定でしょうか?
ただし、今回は「大山環状道路」を通るので、多くのアップダウンとワインディングが予想されるので、もっと時間がかかるはずです。
国道9号線から鳥取県道24号(米子大山線)に入り、大山に向かいます。
24号は、ほぼほぼ一直線の快走路ですが、山頂に近づくに従ってスーパーカブ110では傾斜がキツく、4速ギアのうち2-3速でないとしんどかったです。
速度は、30-50キロぐらいがせいぜいです。
さらに、自動車が80キロ-100キロぐらいで飛ばして追い越していくので、かなり怖かったです。
250cc以上のバイクで天気が良い日に走ったら、絶対に気持ちいいと思いますが。
心が折れかかったので、休憩に途中の「本宮展望駐車場」で大山が見えたので停車しましたが、天気が悪くて見晴らしが悪かったです。
「本宮展望駐車場」を出てしばらく走ると、「大山寺」「鳥取県立大山自然歴史館」そばの駐車場に着いたのでバイクを止めましたが、やはり大山はよく見えません。
見えない山を見ていてもしょうがないので、大山環状道路を回ることにしました。
「大山まきばみるくの里」なる場所に近づいたので、バイクを停めてみました。
牛の親子の人形がありました。
朝が早かったのと天気が悪かったので、牛の放牧は見られませんでしたが、牧草地で放し飼いの牛が見られるそうです。
また、日本海や境港のあたりの半島なども見えました。
天気が良かったら、ここは絶景ポイントなのでしょう。
「まきばみるくの里」を出て、これも絶景ポイントとして有名な「鍵掛峠」に寄りました。
やはり大山はよく見えません。
「鍵掛峠」と言いますが、峠というよりは頭文字Dで出てくるような強烈なヘアピンコーナーでした。
駐車場に出入りするときに、コーナーの向こうが見えづらいので、これは事故が起きやすいかも。。。
この後、「鬼女台展望台」に寄る予定でしたが、天気が悪く運転にも疲れていたので、今回はスルーしました。
次回以降の宿題です。
この後、「大山環状道路」から岡山県道114号(大山上福田線、以前は蒜山大山スカイラインという有料道路)に入り、蒜山高原の麓にある道の駅「風の家」に寄って一休みしました。
蒜山高原のあちこちで見かけるトーテムポールみたいなキャラは、「スイトン」というご当地キャラみたいです。
道の駅「風の家」では、スイトンのキャラクターデザインが多数売っていました。
この道の駅は、中国自動車道「蒜山IC」のそばにあるので、いつ行ってもお客さんで溢れています。
神戸や大阪や姫路など、関西ナンバーのクルマやバイクが多いです。
山道を抜けて来たので、道の駅「風の家」で長めの休憩を取ってから、国道482経由で国道313号に入り、JR「中国勝山駅」に向かいました。
国道313号は、国道53・54・179号なみに走りやすい快走路です。
旭川沿いで景色もよく、ゆるーいカーブ、交通量も少ない、こういう道を走っているときは「バイクに乗ってて良かった!」と思います。
JR「中国勝山駅」に着きました。
城下町なので、中国山地の中にある駅としては、周囲はそこそこ街でした。
バイクは、駅のそばにある観光客用の無料駐車場があったので、そこに停めました。
この駅に来たのは、駅中にあるうどん屋に行きたかったからです。
Googleマップのレビューを見るとコシがない柔らかいうどん、とありましたが、普通にコシがあって美味しかったです。
この日は9月にもかかわらず最高気温が33度もあったので、冷やしうどんがありがたかったです。
駅の中に観光パンフレットがありましたが、城下町として色々見所がありそうなので、次回の宿題にしました。
この後は、家に帰るだけなので簡単にします。
ただ、今まで前を通っていてスルーして気になっていたJR「月田駅」に寄ってみました。
駅舎はログハウス風で味があります。
駅の周りには何軒も材木業者があり、ここが材木の町であることを初めて知りました。
駅舎の中に入ると、かなり立派な作りで、地元特産の木材製品が展示されていました。
こういうふうに、地元の人たちの生活が見える駅や建造物は、とてもいいですね。
ここまでで、今回のツーリングで思い残すことはなくなったので、倉敷市の自宅まで戻りました。
米子を8時に出発するときに、13時半ごろに到着と予想しましたが、実際は休憩を含めて5.5時間かかりました。
休憩を含めた速度は、180km÷550h=33km/hでした。
1日目と比べて予想との乖離が少ないですが、途中休憩が少なく、国道313号の快走路で距離が稼げたのでしょうか?
まとめ
出雲そばが美味いので、いろんな店巡りをしたいので、何度でも行きたいです。
岡山から松江・米子方面に行くのは、排気量が少なくパワーがないバイクは、岡山県道・鳥取県道8号が王道です。
また、今回のツーリングで島根県道25・24号という隠れ快走路を発見したのは大きな収穫です。
いくつかの宿題(出雲横田、天気が良い日の大山環状道路、中国勝山の城下町)が見つかったので、若干ルートを変えてまた行きたいです。
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